こんにちは!
長崎大学生涯教育センターのスタッフです。

10/22(水)に長崎大学公開講座「長崎の伝統野菜を作ろう~種から考える栽培技術~」の第2回を開催しました!
始めに、種を播いてからの伝統野菜の生育について
鎌田先生よりお話がありました。
今年は、気温が高い日が続き、
暑さで伝統野菜の苗もしなっとなってしまうことが多かったこと。
それが幸いしてか、例年より害虫が少なめで、
食害がさほどなかったことを説明されました。
その後、今年度も「竹田かたつむり農園」の竹田さんを講師にお招きし、
種採り農家がどのような農法を使って栽培を行っているか
お話しをしていただきました。


雲仙こぶ高菜の種の鞘には、約20粒の種が入っている。
その種1粒を自分ではない、誰かの手に渡し、
また、育て出来た種を誰かの手に渡す。
みんなで種をシェアしていけば、食料問題での戦争がなくなり、
平和になるのではないか。
そして、ここに保管してある野菜の種には、
私が実践した農法の記憶が中に残っている。
子供を育てるのと同じで、甘やかすと弱いものになってしまう。
水や肥料をほとんどくれない、農薬を使わないから害虫被害にあう。
では、どうしたら強く生き残れるか、種が考えて育つようになる。
だんだん、種との会話ができるようになってくる。
そんな愛情をこめて育てた野菜の花を見ながら
飲むお酒がおいしいと笑顔で話されていました。
自分だけのライフスタイルを実践し、結果を出している竹田さんだからこそ
言葉一つ一つに力強さを感じました。
受講者の皆さんも、「大変勉強になった。」「共感できた。」と、
感想を述べられていました。

毎回、竹田さんお手製の紙芝居にて雲仙こぶ高菜が復活を遂げるまでのお話をしていただきます。
年季が入った紙芝居、この講座でも読まれますが、
竹田さんが招かれた、保育園や小学校でも同じように聞くことができます。
一度は、途絶えてしまった雲仙こぶ高菜。
たくさんの人の努力と繋がりによって、
今では、外国まで知れ渡るようになりました。
種について考えるわかりやすい物語です。


休憩をはさみ、大学構内にある農場へ移動しました。
小雨の中で、よい苗を残すための間引き、しっかり育つよう追肥を行いました。
「雨の中での作業、農家になった気分♪」
雨の中での作業で、心配していたスタッフでしたが、
受講者の皆さんの楽しそうな声を聞いてほっとしました(#^^#)
生長点を見極め、
苗を一つ一つ丁寧にみながら間引きを行う方、
周りに生えている雑草をきれいに取り除く方、
追肥を行う方、
それぞれが自然と分担をし作業を行いました。
毎年、同じ場所で作業を行っているから土壌がさらによくなっている!
と、竹田さんからのお墨付きのお言葉をいただきました。

雨脚がだんだん強くなり、作業を急ぎ終わらせましたが、
とてもすっきりとした畑となりました!
11/26(水)第3回は、育った伝統野菜を収穫、母体選抜を行います。
今年の実りは、どのようになるか…
次回をお楽しみ♪




